■□■ ホテルのコラム(第20回) ■□■
どうしてホテルでのパーティーではウーロン茶しか出ないのか?

 実は、日本人って、お店でお金を出して、日本茶を飲むっていう習慣がもともとは無かったのです。
お茶にお金を払うなんて考えられないっていう人種だったんでしょうね。だからバブル期以前は、ホテルでソフトドリンクと言えば、オレンジジュースかコカコーラぐらいしかありませんでした。
ところがバブル期に中国茶ブームかやってきたんです。身体に良くて、しかも高価なお茶というイメージで全国的にウーロン茶が大流行したのです。そこで各ホテルはこぞってこのウーロン茶をソフトドリンクに加えて販売するようになったのです。
以後、ウーロン茶は、ホテルでのソフトドリンクの主役の座を不動のものにしていったのですね。
しかしそれからもう20年近く経って、バブルという言葉も過去となり、全国にコンビニエンスストアーも普及し、そこで販売されている日本茶の充実した種類と販売量を考えた時に、未だに日本茶にお金を出して購入することをためらう人が世の中にいるのだろうかって思ってしまいます。それなのに何故かホテルではウーロン茶なんですよね。
しかも中華や洋食のパーティーなら赦せるけど、和食の宴席でも平気でウーロン茶をサービスしていますよね。

どこのホテルの料理を食べても確実に昔より充実した内容になってきていると思うのですが、
旧態依然として変わらないのがこのソフトドリンクですね。内容が乏し過ぎると思います。
特に道路交通法の改正以降、確実にアルコール類の販売量が下がっているのにソフトドリンクの見直しをしないのは、お客の要望を無視しているとしか考えられないですね。

 と昨日もホテルの業者会の総会に出席して感じました。料理はおいしかったのになぁ〜
2001/3/15

[トップ][前へ][ホテルのコラムへ]